
「子供の歯並び、大丈夫かな…?」
小さなお子さんの歯が生えそろってくると、ふと気になることはありませんか?



「このままきれいに並ぶのかな?」
「矯正したほうがいいの?」
「様子を見ていいのか、早めに相談すべきなのか分からない…」
子供の歯並びに関する不安は、親御さんなら誰でも一度は感じるものです。
矯正が必要かどうかの判断基準や、家庭でできるチェックポイント、矯正相談のタイミングについて詳しく解説します。
1. 子供の歯並びの基本知識
1-1. 歯並びとは何か
歯並びとは、上下の歯が正しく並び、適切に噛み合っている状態のことを指します。歯並びが良いと、咀嚼や発音がスムーズになり、見た目の印象も向上します。
1-2. 正常な歯並びの特徴
– 歯が均等に並んでいる
– 上下の歯が適切に噛み合っている
– 前歯や奥歯に隙間がない
– 噛んだときにズレがない



もし、歯が重なっていたり、前歯が大きく前に出ている場合は、矯正治療を検討することが必要かもしれません。
1-3. 歯並びの発達過程
子供の歯並びは、成長とともに変化していきます。
– 乳歯列期(0~6歳):乳歯が生えそろい、顎の成長とともに歯並びが決まる
– 混合歯列期(6~12歳):乳歯が抜け、永久歯へと生え変わる時期
– 永久歯列期(12歳以降):永久歯が生えそろい、最終的な歯並びが完成する



この成長過程の中で、問題がある場合は早めに矯正歯科を受診することが大切です。
2. 子供の歯並びが悪くなる原因
2-1. 遺伝的要因
歯並びは遺伝的な影響を受けやすい要素のひとつです。両親のどちらかが歯並びや噛み合わせに問題がある場合、子供も同じような傾向になる可能性があります。
2-2. 生活習慣の影響(指しゃぶり、舌の癖など)
– 指しゃぶり(長期間続くと前歯が突出する原因に)
– 舌を前に出す癖(前歯が開いてしまう開咬の原因に)
– 口呼吸(口を開ける習慣がつくと、顎の発達に影響する)
– 頬杖をつく癖(顎の歪みにつながることがある)



癖っていうのはとても取り除くのが難しくて、いつも苦労しています…
2-3. 乳歯の早期喪失や虫歯の影響
乳歯は永久歯が正しく生えるための大切な役割を果たします。乳歯が早く抜けたり、虫歯で崩れてしまうと、永久歯が正しく生えるスペースが不足し、歯並びが悪くなる可能性が高まります。
3. 歯並びの問題が引き起こす影響
3-1. 咀嚼や発音への影響
歯並びが悪いと、食べ物をしっかり噛むことができず、消化不良を引き起こすことがあります。また、発音にも影響し、「サ行」や「タ行」の発音が不明瞭になることがあります。
3-2. 口腔衛生の問題(虫歯や歯周病のリスク増加)
歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特にガタガタした歯並び(叢生)があると、磨き残しが増えやすくなります。
3-3. 心理的影響(自信の低下やいじめのリスク)
歯並びが気になることで、子供が笑顔を控えてしまうことがあります。また、歯並びを理由にいじめの対象になるケースもあり、心理的なストレスにつながることもあります。自信を持って笑顔になれるように、適切なタイミングで矯正治療を検討することが重要です。
歯並びの相談は必要?
4-1. 家庭でできる歯並びチェックポイント
まずは、ご家庭で簡単にチェックできるポイントを見てみましょう。
• 深く噛みすぎていないか?
→ 上の前歯が下の前歯を大きく覆いすぎている場合(過蓋咬合)
• 前歯にすき間がある?
→ 上下の前歯の間に大きな隙間があり、噛み合っていない場合(開咬)
• 下の前歯が上の前歯より前に出ている?
→ 下の歯が上の歯より前にある場合(反対咬合=受け口)
• 顎がずれている気がする
→ 上顎の歯が、内側に入ってしまっている(交叉咬合)
• 歯並びがガタガタしている
→ 歯が重なり合って生えている(叢生=デコボコの歯並び)
• 指しゃぶりやおしゃぶりを長く続けていないか?
• 口をポカンと開けていることが多くないか?
• 食事のとき、片側ばかりで噛んでいないか?



こういったクセがあると、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。
4-2. 矯正相談のタイミング



「この歯並び、放っておいて大丈夫?」
「いつ歯医者さんに相談したらいいの?」
矯正相談は、気になったタイミングですぐに受けるのがベストです。
特に、以下のようなケースでは早めの相談をおすすめします。
• 3歳を過ぎても 指しゃぶり のクセが続いている
• 前歯が噛み合わない(開咬)
• 受け口(反対咬合)になっている
• 顎が左右にずれているように見える
• 乳歯の段階で歯がガタガタしている



一般的に、 矯正治療の開始時期は7歳頃(永久歯の前歯が揃う頃) と言われますが、ケースによっては3~4歳頃から予防的なアプローチができることもあります。早めに相談することで、簡単なトレーニングや習慣の見直しで改善できる場合もあります。
4-3. 歯科医師による定期検診の重要性
🦷 定期検診でわかること
• 永久歯が正しい位置に生えているか
• 噛み合わせにズレがないか
• 歯並びを悪くするクセがないか(指しゃぶり・口呼吸など)
矯正治療が必要かどうかは 早めに診断を受けることで、最適なタイミングで治療をスタートできます。
4-4. 矯正治療を検討すべきサイン
🔎 矯正が必要になる可能性が高いケース
• 噛み合わせが明らかにズレている
• 受け口(下の歯が前に出ている)
• ガタガタの歯並びで歯磨きがしづらい
• 口を閉じても前歯が噛み合わない
• 食べ物をうまく噛めない



これらのサインがあれば、一度矯正歯科に相談してみましょう。


5. 子供の歯並びを改善・予防する方法
矯正が必要にならないように、日常生活の中で予防できること もたくさんあります。
5-1. 適切な生活習慣の指導
• 指しゃぶりやおしゃぶりは 3歳頃には卒業 する
• 口を閉じる習慣 をつける(口呼吸を防ぐ)
• 正しい姿勢 を意識する(猫背や頬杖はNG)
5-2. 食生活の見直し
• よく噛む食事を意識する(柔らかいものばかり食べない)
• 片側ばかりで噛むクセをなくす
• 砂糖の多いおやつを控える(むし歯予防のため)
5-3. 口腔筋機能療法(MFT)の活用
例えば…
• 舌を正しい位置に置く練習
• 口をしっかり閉じるトレーニング
• 唇や頬の筋肉を鍛えるエクササイズ
これらを行うことで、 自然と正しい歯並びに近づくことが期待できます。


6. 歯科矯正治療の種類と選択肢
歯列矯正には、いくつかの種類があり、お子さんの年齢や歯並びの状態によって適した治療法が変わります。
ここでは、主な矯正装置の種類や特徴について詳しく説明します。
6-1. 取り外し可能な装置と固定式装置の違い
矯正装置には、大きく分けて 「取り外し可能な装置(可撤式)」 と 「固定式装置」 の2種類があります。
🦷 取り外し可能な装置(可撤式)
✅ 特徴
• 食事や歯磨きのときに取り外せる
• 比較的軽度の歯並びの改善に適している
• 装置をしっかり装着しないと効果が出にくい
✅ 代表的な装置
• 拡大床(かくだいしょう) → 顎を広げるための装置
• 機能的矯正装置 → 受け口や出っ歯の改善に使用
▶️ 適しているケース
・成長期の子供で顎の成長をコントロールしたい場合
・永久歯が生えそろう前の早期治療
🦷 固定式装置(ワイヤー矯正など)
✅ 特徴
• 歯に固定されているため、確実な矯正力 を発揮する
• 自分で外す必要がないので、効果が安定しやすい
• 歯磨きがしづらいので、虫歯リスクに注意が必要
✅ 代表的な装置
• ワイヤー矯正(ブラケット矯正) → 歯にブラケットをつけてワイヤーで調整する方法
• リンガル矯正(裏側矯正) → 歯の裏側に装置をつける目立ちにくい方法
▶️ 適しているケース
・本格的な歯列矯正が必要な場合
・すべての永久歯が生えそろっている場合
6-2. インビザラインなどの新しい矯正技術
最近は、目立たず快適に矯正できる方法 も増えています。
🦷 マウスピース型矯正(インビザラインなど)
✅ 特徴
• 透明なマウスピースで目立ちにくい
• 取り外し可能で食事や歯磨きがしやすい
• 軽度~中程度の歯並びの改善に適している
✅ デメリット
• 1日20時間以上装着しないと効果が出にくい
• 適応できる症例が限られる



「目立たない矯正がいい」「ワイヤー矯正は嫌」というお子さんには、マウスピース矯正が選択肢の一つになることもあります。


6-3. 治療期間と費用の目安
矯正治療の期間や費用は、治療方法や歯並びの状態 によって異なります。
| 矯正方法 | 期間の目安 | 費用の目安(総額) |
|---|---|---|
| 取り外し可能な装置 | 6ヶ月~2年 | 20万~50万円 |
| ワイヤー矯正 | 2~3年 | 60万~100万円 |
| インビザライン | 1.5~3年 | 80万~100万円 |
| 部分矯正 | 6ヶ月~1年 | 30万~60万円 |



矯正治療は、治療期間が長くなることが多い ので、費用やスケジュールをしっかり計画することが大切です。
7. 矯正治療を始める適切な時期
「矯正は何歳から始めるべき?」と疑問に思う方も多いでしょう。
矯正治療には 「第一期治療」と「第二期治療」 があり、それぞれ適したタイミングが異なります。
7-1. 第一期治療と第二期治療の違い
• 主に、乳歯と永久歯が混在する時期に行う矯正
• 主に顎の成長をコントロールし、第二期治療に備える
• 取り外し可能な装置を使うことも多い
✅ 第二期治療(10~15歳頃)
• 永久歯が生えそろった後に行う矯正
・歯の並びをひとつひとつ整える
• ワイヤー矯正やマウスピース矯正が主流



1期治療は骨格の問題を解決するのがメインの目標です。2期治療は歯並び、ひとつひとつを治すのがメインの目標になります。つまり、矯正治療において1期治療と2期治療はセットで必要になることが多いです。
7-2. 第一期治療のメリットとデメリット
✅ メリット
• 顎の成長を利用して、歯が自然に並びやすくなる
• 矯正治療の期間や負担を軽減できる可能性がある
• 顎のズレや受け口の悪化を防げる
⚠ デメリット
• 途中で成長に合わせた治療の追加が必要になることも
• すぐに見た目が改善するわけではない


8. 矯正治療中のケアと注意点
矯正治療中は、口腔内の清潔を保つこと や 食事の注意点 など、普段以上に気を配ることが大切です。
ここでは、矯正装置をつけているときのケア方法についてお伝えします。
8-1. 口腔衛生の維持方法
矯正治療中は、むし歯や歯肉炎になりやすい ため、いつも以上に丁寧な歯磨き が必要です。
✅ ワイヤー矯正の場合
• 矯正用の歯ブラシ(タフトブラシやV字カット) を使う
• 歯間ブラシや専用フロス で装置の周りもしっかり清掃
• フッ素入りの歯磨き粉 を使ってむし歯予防
✅ マウスピース矯正(インビザライン)の場合
• マウスピースを外したら必ず歯磨き をしてから装着
• マウスピース自体も毎日洗浄 して清潔に保つ
🛑 NG行動
❌ 矯正装置があるからと歯磨きを適当にする
❌ ワイヤーの隙間に食べかすを放置する
❌ マウスピースを水だけで洗って済ませる
8-2. 食事や生活習慣で気をつけること
矯正治療中は、食事にも注意が必要です。
❌ 硬いもの(せんべい・ナッツ・フランスパン) → ワイヤーやブラケットが外れる原因に
❌ 粘着性のあるもの(ガム・キャラメル・お餅) → 装置にくっついて取れにくい
❌ 糖分の多いもの(ジュース・飴・チョコ) → むし歯リスクが高まる
• 小さく切る、柔らかく調理する(野菜は煮る、肉は細かくカット)
• 飲み物は水やお茶を選ぶ(ジュースや炭酸飲料は控えめに)
8-3. 定期的な通院とフォローアップの重要性
矯正治療中は、定期的な通院がとても大切 です。
• ワイヤー矯正 → 1ヶ月に1回
• マウスピース矯正(インビザライン) → 1~3ヶ月に1回
💡 通院の目的
✅ 矯正装置の調整(ワイヤーの交換・ゴムの調整)
✅ 治療の進行状況のチェック
✅ むし歯や歯肉炎の確認



「忙しいから」と通院をサボると、治療が長引いたり、思うような結果が出ないことも!計画通りに進めるために、しっかり通院しましょう。
9. 矯正治療後のリテーナーと後戻り防止
矯正治療が終わっても、油断は禁物です。
歯は元の位置に戻ろうとする力(後戻り) が働くため、リテーナー(保定装置) を使って正しい位置をキープする必要があります。
9-1. リテーナーの役割と種類
✅ リテーナーの役割
• 矯正後の歯並びを安定させる
• 後戻りを防ぎ、キレイな歯並びを維持する
✅ リテーナーの種類
取り外し可能なリテーナー(マウスピース型) : 食事や歯磨き時に外せるが、装着時間を守る必要あり
固定式リテーナー(ワイヤー固定型) : 裏側にワイヤーをつけるので目立たず、取り外し不要



「せっかく矯正したのに、リテーナーをサボったら後戻りした…」 というケースは少なくありません。リテーナーの使用はとても重要です!
9-2. リテーナーの使用期間と管理方法
✅ リテーナーの装着期間の目安
• 矯正終了後すぐ → 1日20時間以上装着(最低6ヶ月~1年)
• 1年後以降 → 夜だけ装着(2~3年)
✅ リテーナーの管理方法
• 使用後は毎日洗浄(歯磨き粉はNG、専用クリーナーを使用)
• 熱湯を使わない(変形の原因に)
• ケースに入れて保管し、紛失しないようにする



リテーナーは矯正の仕上げです。しっかり管理して、キレイな歯並びをキープしましょう!
9-3. 後戻りを防ぐためのポイント
• リテーナーを指示通りに使う(自己判断で外さない!)
• 定期検診を続ける(1年に1~2回のチェックが安心)
• 舌や頬のクセを改善(舌で前歯を押さない、口呼吸しない)


10. 信頼できる歯科医院の選び方
矯正治療は数年にわたるため、適切な治療を受けられる医院を選ぶことがとても大切 です。
「安いから」「家から近いから」だけで決めてしまうと、後悔することも。
ここでは、矯正歯科選びで重要な3つのポイント をご紹介します!
10-1. 専門医の資格と経験の確認
矯正歯科は、専門的な知識と技術が必要な分野 です。
そのため、治療を受ける際は 「矯正治療の経験が豊富な歯科医師」 を選ぶことが重要になります。
矯正治療の専門性を判断するために、以下の資格を持っているか確認してみましょう。
✅ 日本矯正歯科学会 認定医・臨床指導医
→ 矯正治療の知識・技術を認められた歯科医師
🛑 「一般歯科」=「矯正治療の歯科医」とは限らない!
通常の歯医者さんでも矯正治療を行っている場合がありますが、経験が浅いケースもあります。
10-2. 医院の設備や治療方針のチェック
矯正治療を行う医院によって、治療方針や設備が異なる ことも。
次のポイントを事前に確認することで、自分の希望に合った歯科医院を選びやすくなります!
✅ デジタル矯正(口腔内スキャナー)の導入
→ 最新の矯正技術を取り入れているか
✅ CT・セファログラムなどのレントゲン設備があるか
→ 顎の成長や骨格の状態をしっかり診断できるか
✅ 複数の矯正方法に対応しているか
→ ワイヤー矯正だけでなく、インビザライン(マウスピース矯正)や部分矯正にも対応 しているか
• 「なぜ矯正が必要なのか?」をしっかり説明してくれるか
• 「どんな治療法があるか?」を複数提案してくれるか
• 「料金の内訳や追加費用について明確に伝えてくれるか」



矯正治療は 長期間にわたるため、納得できる説明をしてくれる歯科医院を選ぶことが大切 です。
10-3. 口コミや評判の活用方法
歯科医院を選ぶ際、実際に通った人の口コミや評判をチェックすること も役立ちます。
ただし、ネットの情報だけを鵜呑みにするのはNG!
✅ 治療を受けた人のリアルな体験談を探す
→ 「先生の説明が丁寧」「矯正の痛みについて詳しく教えてくれた」など、実際の対応が分かる口コミが参考になります
✅ 良い口コミだけでなく、悪い口コミも確認
→ 「予約が取りにくい」「説明が不十分だった」などの情報があるかどうか



病院の口コミは、悪い口コミが集まりやすいと言われています。「悪い口コミしかない=ダメな歯医者さん」 とも断言できないのが、歯医者選びの難しいところなんです….
その一方で、良い口コミばかりある歯医者さんもあります。そういった歯医者さんは、患者さんに協力してもらい、良い口コミを積極的に集めているのでしょう。結局どの口コミを信じたらいいのかわからなくなりますよね😭
最近は、無料相談を実施している矯正歯科も増えています。
実際に医院を訪れ、先生の対応や設備を確認することで、より安心して治療を受けられます。
矯正治療は、お子さんの将来の歯並びや噛み合わせを整える大切なステップです。
安心して任せられる歯科医院を選び、最適な治療を受けましょう!



お子さんの歯並びが気になったら、まずは信頼できる矯正歯科に相談してみてくださいね😊✨










