1. 矯正治療を始める前に知っておきたいこと
1-1. そもそも「矯正治療」とは?目的と基本の流れ
スマナビ先生「歯並びを整えたい」「出っ歯やガタガタをなんとかしたい」と思ったとき、まず考えるのが矯正治療ですよね。
治療の流れは、ざっくり言うと以下のようになります。
1. 初診・カウンセリング
2. 精密検査(レントゲン・歯型など)
3. 治療計画の説明
4. 装置をつけて矯正スタート
5. 定期的な調整(1ヶ月に1回程度)
6. 装置を外す
7. 保定(後戻りを防ぐためのケア)
治療期間は個人差がありますが、一般的には1年半〜3年ほどが目安です。
1-2. 見た目?機能?矯正を始める理由とよくある不安



患者さんが矯正治療を検討するきっかけで多いのが、「見た目をきれいにしたい」という理由です。
特に前歯が気になる方は、笑顔に自信が持てなかったり、人前で話すことに抵抗があったりするケースもあります。
一方で、「かみ合わせが悪くて食べにくい」「あごが痛くなる」など、機能面の悩みからスタートする方も少なくありません。
ただ、実際に矯正治療を始めるとなると、こんな不安の声もよく聞きます。
• 「装置って目立つの?」
• 「どれくらい痛いの?」
• 「費用って高いのかな?」
• 「どの治療法を選べばいいのか分からない」
このような疑問にしっかり答えることが、後悔しない矯正治療につながります。
1-3. ブラケット矯正とは?種類とその特徴をざっくり解説



矯正治療のなかでも広く使われているのが、ブラケット矯正と呼ばれる方法です。
これは、歯の表面や裏側に「ブラケット」という小さな装置をつけて、ワイヤーで少しずつ歯を動かしていく治療法です。
ブラケット矯正には、主に2つのタイプがあります:
• マルチブラケット治療(表側につけるタイプ)
• リンガルブラケット治療(裏側につけるタイプ)
それぞれにメリット・デメリットがあり、「目立ちにくさ」や「費用」、「しゃべりやすさ」など、選ぶポイントが変わってきます。
2. マルチブラケット治療とは?
2-1. マルチブラケット治療の仕組みと特徴



マルチブラケット治療とは、歯の表側に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を1本ずつ取り付けて、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく矯正方法です。



イメージしやすいのは、いわゆる「銀色のワイヤーがついている矯正」ですね。最近では、透明なブラケットや白いワイヤーなどもあり、目立ちにくい工夫も進んでいます。
この治療法は、多くの症例に対応できることが大きな特徴です。前歯だけでなく、奥歯の位置やかみ合わせも細かく調整できるため、歯並び全体をしっかり整えたい方に向いています。
2-2. メリット(精密な矯正・比較的安価など)
マルチブラケット治療には、以下のようなメリットがあります:
• 幅広い症例に対応できる:軽い歯並びのズレから、複雑なケースまで対応可能です。
• 比較的リーズナブル:リンガルブラケット(裏側矯正)に比べて費用が抑えられることが多いです。
• 装置の調整がしやすい:表側に装置があるため、歯科医がワイヤーの調整やチェックを行いやすく、効率的に進められます。
• 治療の進み具合がわかりやすい:鏡で見れば歯の動きが確認できるため、変化が実感しやすいです。
2-3. デメリット(見た目・痛み・食事の不便さなど)



一方で、マルチブラケット治療にはいくつかの注意点もあります
• 見た目が気になる:装置が歯の表側につくため、人と話す時に見えるのが気になる方もいます。
• 装着後に違和感や痛みがあることも:特に治療開始から数日は、歯が動き始める影響で痛みを感じる方が多いです。
• 食事の際に気をつける必要がある:硬いもの・粘着性のあるもの(ガム・キャラメルなど)は避けた方がよいです。
• 歯みがきが少し大変に:ブラケットの周りに食べかすが残りやすく、しっかりとした歯みがきが必要です。



とはいえ、最近では矯正用の歯ブラシや便利なグッズも増えており、多くの方が慣れて快適に過ごされています。
3. リンガルブラケット治療とは?
3-1. リンガルブラケット治療の仕組みと特徴



リンガルブラケット治療とは、歯の裏側(舌側=リンガル)に装置をつけて行う矯正治療です。見た目には装置がほとんど見えないため、「見えない矯正」として人気があります。
仕組みはマルチブラケットと同じで、ブラケットとワイヤーを使って歯を少しずつ動かしていきます。ただし、装置が歯の裏側につくため、外からは矯正していることがほとんど分かりません。



この特長から、人前に出る仕事をしている方や、接客業・営業職の方などに選ばれることが多いです。
3-2. メリット(目立たない・審美性に優れるなど)



リンガルブラケット治療には、以下のようなメリットがあります
• 見た目に目立たない:最大の魅力はこれです。写真を撮っても、笑っても、装置がほとんど見えません。
• 周囲に気づかれずに矯正ができる:仕事やプライベートで「矯正してるって思われたくない」方にぴったりです。
• むし歯になりにくい傾向がある:実は歯の裏側は唾液の流れが多く、細菌が繁殖しにくいとされています。
3-3. デメリット(費用が高い・慣れるまで話しにくいなど)



一方で、リンガルブラケットには以下のような注意点もあります
• 費用が高くなりやすい:装置がオーダーメイドになることも多く、技術も難しいため、マルチブラケットより費用が高めになります。
• 慣れるまで話しにくい:装置が舌に当たるため、最初は発音しづらいと感じる方もいます。
• 食べ物が引っかかりやすい:慣れるまで、食べづらさを感じることもあります。
• 歯みがきが難しいと感じることも:裏側なので鏡で見えづらく、最初は歯みがきに時間がかかるかもしれません。



ただし、これらのデメリットも1〜2週間ほどで慣れる方が多いです。
4. マルチブラケットとリンガルブラケットの違いを徹底比較
4-1. 費用の違い



まず気になるのが費用面です。一般的に、マルチブラケット治療の方が費用を抑えやすい傾向があります。
| 治療法 | 費用の目安(全体矯正の場合) |
|---|---|
| マルチブラケット | 約70〜100万円前後 |
| リンガルブラケット | 約100〜150万円前後 |



リンガルブラケットは、装置の作製がオーダーメイドで技術的にも難易度が高いため、料金が高くなる傾向にあります。
ただし、歯科医院によって金額には差がありますので、カウンセリング時にしっかり確認することが大切です。
4-2. 治療期間の違い



治療期間自体は、どちらの方法でも大きくは変わりません。
ただし、歯の動かし方や細かい調整のしやすさに違いがあるため、患者さんによっては多少の差が出ることもあります。
• マルチブラケット:表側なので調整がしやすく、比較的スムーズに進むことが多いです。
• リンガルブラケット:裏側なので調整に時間がかかるケースもありますが、特に遅いというわけではありません。
4-3. 見た目・目立ちやすさの違い



これは両者の最も大きな違いです
• マルチブラケット:歯の表側に装置がつくため、どうしても見た目には目立ちます。最近は透明や白い装置もありますが、完全に見えないわけではありません。
• リンガルブラケット:装置が裏側についているため、周囲からはほとんど見えません。人に気づかれずに矯正したい方におすすめです。
「見た目を重視したいかどうか」が、選ぶ際の大きなポイントになります。
4-4. 痛み・違和感・しゃべりやすさの違い



どちらの治療法でも、歯が動くときの痛みはある程度あります。ただし、それ以外の「違和感」には差があります。
| 比較項目 | マルチブラケット | リンガルブラケット |
|---|---|---|
| 舌の違和感 | ほとんどなし | 舌に当たるため最初は違和感あり |
| 発音への影響 | 少ない | 慣れるまで少し話しにくいことも |
| 見た目の違和感 | あり(見える) | なし(見えない) |


4-5. メンテナンス・通院頻度の違い



通院頻度はどちらも1ヶ月に1回程度が目安です。
ただし、メンテナンスのしやすさには若干の違いがあります
• マルチブラケット:表側にあるため、歯科医も調整しやすく、患者さん自身も見えやすいので歯みがきしやすいです。
• リンガルブラケット:裏側にあるため、調整に時間がかかることがあります。歯みがきもしにくいため、専用の歯ブラシやフロスを使うことを推奨しています。



ただし、リンガルブラケットは、唾液(虫歯抑制効果がある)が触れやすく、しゃべるたびに舌でブラケット周囲の汚れが取り除かれる傾向にあるため、虫歯になりにくい装置といわれます。
5. こんな人にはこの矯正が向いている!タイプ別おすすめ
5-1. 見た目重視ならリンガル?それとも…?



「矯正していることを人に知られたくない」「見た目を損なわずに治療したい」という方には、リンガルブラケット治療が断然おすすめです。
• 結婚式や大事なイベントが控えている方
• 接客業・芸能関係など、人と接するお仕事の方
• 笑った時に装置が見えるのが気になる方



こういった方々には、装置が歯の裏側につくリンガルブラケットは大きな安心材料になります。
ただし、「目立つのはイヤだけど、費用はなるべく抑えたい」という方には、白や透明の装置を使ったマルチブラケットも検討の余地がありますよ。
5-2. 費用や通いやすさを重視する人向け



「費用が心配…」「できれば通院の手間も少なくしたい」という方には、マルチブラケット治療のほうが向いています。
• 費用を抑えてしっかり矯正したい
• 調整やトラブル時の対応をスムーズにしたい
• 発音や食事など、日常生活への影響を最小限にしたい



マルチブラケットは表側に装置がついている分、歯科医師からも見えやすく、調整も比較的スムーズです。通院時間が限られている忙しい方や、初めて矯正をする方には特におすすめです。



私もマルチブラケットの方がワイヤー調整がやりやすくて好きです笑
リンガルは口の裏側を覗き込まなければならないことも多くて、腰痛持ちにはつらいです😭
5-3. ライフスタイル別・矯正選びのヒント



あなたの生活スタイルや性格に合わせて、以下のような視点から選ぶのも良いですよ。
| ライフスタイル/性格 | 向いている治療法 |
|---|---|
| 人前に出ることが多い/目立ちたくない | リンガルブラケット |
| 費用を抑えたい/気にならないタイプ | マルチブラケット |
| 忙しくて通院は手早く済ませたい | マルチブラケット |
| 発音や会話が仕事に関係する | マルチブラケットがおすすめ |
6. よくある質問と不安の声に答えます
6-1. 食事や会話に支障はある?



これは本当によく聞かれるご質問です。
● 食事について
装置をつけた直後は少し噛みにくさや痛みを感じる方が多いです。特に最初の数日は、やわらかいご飯やスープ、煮物などをおすすめします。
また、以下のような食べ物は避けた方が安心です:
• ガム・キャラメル(粘着性が強く、装置に絡まりやすい)
• 固いせんべい・ナッツ類(ブラケットが外れる原因になることも)
• 糸状の野菜(歯に絡まりやすく、見えにくい場所に残りがち)



ただし、ほとんどの食べ物は少し工夫すれば食べられます。慣れてくると、外食やお弁当にもそこまで困らなくなりますよ。
● 会話について
特にリンガルブラケット(裏側矯正)の場合は、最初の数日〜数週間、発音がしにくいと感じる方が多いです。
ただし、口や舌が装置に慣れてくると、ほとんどの方が自然に話せるようになります。



電話対応やプレゼンのある方でも、練習すれば徐々に対応できますので、がんばって乗り越えましょう!
6-2. 就職・面接・仕事に影響しない?



「矯正していて面接で不利になるのでは?」
「職場で見た目を気にされないか心配…」



そんな不安を持たれる方も少なくありません。実際には、矯正治療をしていることでマイナス評価を受けるケースは非常に少ないです。
特に最近では「見えにくい矯正」への理解も広がっており、リンガルブラケットや白い装置を使えば、ほとんど気づかれません。
また、面接などでは「きれいな歯並びを目指して努力している」という姿勢がプラスに受け取られることもあります。



外資系の会社などでは、「健康に気をつかっている人」としてプラス評価されることも多いそうですよ。従業員が健康であれば、会社にとってもプラスになりますからね。
6-3. 本当に後悔しないためには?チェックポイントまとめ
✅ 自分に合った治療法を選んでいるか?
→ 見た目・費用・ライフスタイルの優先順位をはっきりさせましょう。
✅ 信頼できる歯科医に相談できているか?
→ 無料カウンセリングを利用して、相性や説明の分かりやすさもチェック!
✅ 治療中の生活の変化をイメージできているか?
→ 食事・通院頻度・歯みがきなど、日常生活の変化をしっかり把握しておくと安心です。
✅ 保定(リテーナー)まで含めた治療計画を聞いているか?
→ 装置を外したあとも、歯並びをキープするための「保定期間」がとても大切です。
しっかり準備しておけば、矯正治療は未来の自分への素晴らしい投資になりますよ。


7. まとめ:後悔しない矯正治療の選び方とは?



矯正治療は、人生の中でも大きな決断のひとつ。だからこそ、「どんな方法を選ぶべきか」で悩む方は本当に多いです。
特に、マルチブラケット治療とリンガルブラケット治療の違いは、費用や見た目、生活への影響など、さまざまな面に関わってきます。
✅ 選び方のポイントを振り返りましょう
| 比較項目 | マルチブラケット | リンガルブラケット |
|---|---|---|
| 装置の位置 | 表側 | 裏側 |
| 見た目の目立ちやすさ | やや目立つ | ほとんど目立たない |
| 費用 | 比較的リーズナブル | 高額になりやすい |
| 違和感・発音 | 少ない | 慣れるまで違和感あり |
| 対応症例 | 幅広く対応 | マルチブラケットに比べると症例が限られる |
| 日常生活への影響 | 少なめ | 最初はやや影響あり |
✅ こんな方におすすめ!
• マルチブラケット治療が向いている人
→ 費用を抑えたい/矯正中もあまり気にしない/スムーズに治療を進めたい
• リンガルブラケット治療が向いている人
→ 見た目を重視したい/人前に出ることが多い/矯正を気づかれたくない
✅ 後悔しないための一番のコツ
それは、しっかりカウンセリングを受けて、あなたに合った治療法を選ぶことです。
どちらの治療法も素晴らしい選択肢ですが、あなたの生活スタイルや価値観によって、ベストな選び方は変わります。



「ちょっと相談してみようかな」と思ったら、まずは矯正専門の歯科医院で無料カウンセリングを受けてみるのがおすすめです。










