1. 矯正治療にかかる期間
子供の矯正治療を始めると、「いつ終わるの?」「何年くらいかかるの?」と気になる親御さんも多いですよね。矯正治療の期間はお子さんの歯並びや治療方法によって異なりますが、ここでは一般的な治療期間の目安と、期間に影響を与える要因について解説します。
1.1 一般的な治療期間の目安
① 早期治療(第1期治療):5~10歳頃
この時期の治療は、乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)に行われます。主に、あごの成長をコントロールして、歯が正しく並ぶためのスペースを確保することが目的です。
✅ 期間の目安:1~2年
✅ 装置の種類:チンキャップ、拡大装置、部分的なブラケットなど
🟢 メリット:この時期に治療をすると、永久歯がスムーズに生えてくる可能性が高まり、後の本格矯正の負担を軽減できます。
② 本格矯正(第2期治療):10歳以降~成人
すべての永久歯が生えそろったタイミングで、歯並びを整えるための本格的な矯正治療を行います。ワイヤー矯正(ブラケット)やマウスピース矯正(インビザラインなど)を使用し、歯を理想的な位置へと動かします。
✅ 期間の目安:2~3年
✅ 装置の種類:ワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側矯正など
🔵 注意点:大人が矯正治療を行う場合は、はじめての矯正治療でも2期治療からスタートとなります。
1.2 治療期間に影響を与える要因
✅ 歯並びの状態(軽度の歯並びのズレと重度の噛み合わせの問題では、期間が変わる)
✅ 年齢と成長の段階(早く始めたからといって、歯が早く生え変わる訳ではないです)
✅ 使用する矯正装置の種類(マウスピース矯正とワイヤー矯正では治療期間が異なる)
✅ 患者さんの協力度(装置の装着時間や通院頻度で治療期間が大きく変わる)
2. 治療期間に影響を与える要因
矯正治療の期間が人によって違うのはなぜでしょうか?
実は、治療の長さを決める重要な要因がいくつかあります。ここでは、矯正期間を左右する4つのポイントを見ていきましょう。
2.1 歯並びの状態
例えば、
✔ 軽度の歯並びの乱れ(すきっ歯やわずかなガタつき) → 約1~2年で完了することが多い
✔ 中程度の不正咬合(八重歯や軽い受け口、出っ歯) → 2~3年の治療が必要
✔ 重度の噛み合わせの問題(顎のズレや抜歯が必要なケース) → 3年以上かかることも
スマナビ先生歯の状態によって矯正の方法が異なり、それが治療期間の長さに影響します。
2.2 年齢と成長段階
矯正治療は、お子さんの成長と密接に関係しています。
🟢 子供のうちに矯正を始めるメリット
成長期(10歳前後)に矯正を始めると、あごの成長を利用できるため根本的な治療が可能になります(骨格に問題がある場合)。このため、早めに矯正を始めた子供の方が、より理想的な歯並びを獲得できる可能性が高くなります。



子供の頃の方が、骨の代謝が良いため、歯も動かしやすいです。
🔵 大人になってからの矯正は時間がかかる?
大人になってから矯正を始める場合、あごの成長が完了しているため、基本的に骨格の問題は改善できず、歯だけを動かすことになります(手術する場合を除く)。また、子供と比べると代謝が低下していることが多く、歯を動かすのに時間がかかることがあります。そのため、治療期間がやや長引くことがあります。
2.3 使用する矯正装置の種類
矯正の種類によっても、治療期間は変わってきます。
✔ ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
一般的なワイヤー矯正は、歯の動きをコントロールしやすく、確実に歯を並べることができるため、標準的な治療期間(2~3年)で終わることが多いです。
✔ マウスピース矯正(インビザラインなど)
透明で目立ちにくいマウスピース矯正は、装着時間を守らないと治療が長引くことがあります。特に、お子さんが1日20時間以上装着できない場合、計画よりも治療期間が長くなる可能性があります。
✔ 部分矯正(前歯だけの矯正)
前歯のちょっとしたガタつきを治す場合、数ヶ月~1年程度で完了することもあります。


2.4 患者さんの協力度(通院頻度、装置の使用状況)
矯正治療は、歯医者さんだけでなく、お子さんと親御さんの協力も必要です!以下のポイントを意識すると、スムーズに治療が進みます。
✅ 装置の装着時間を守る(マウスピース矯正は特に重要!)
✅ 定期的な通院を欠かさない(装置の調整が遅れると治療も遅れる)
✅ お口のクセを直す(舌を前に出す癖があると、治療が長引くことも)
✅ しっかり歯磨きをする(虫歯ができると治療がストップしてしまう!)
お子さんが矯正を嫌がらないように、モチベーションを保つ工夫も大切ですね!
3. 矯正治療の流れ
矯正治療は、すぐに装置をつけて歯を動かし始めるわけではありません。最適な治療プランを決めるために、いくつかのステップを踏んで進めていきます。



「何をするの?」「どれくらい時間がかかるの?」といった不安があると思うので、ここで矯正治療の流れを詳しく解説します。
3.1 初診・カウンセリング
✅ 期間:1日(30分~1時間程度)
まずは、矯正歯科の初診相談(カウンセリング)からスタート!
この段階では、歯並びや噛み合わせの状態をチェックし、矯正治療が必要かどうかを判断します。
🔸 チェックするポイント
• 歯並びや噛み合わせの問題があるか?
• 矯正を始めるタイミングはいつがベストか?
• どんな矯正方法が適しているか?
• 予想される治療期間や費用はどのくらいか?



この時点では、すぐに矯正装置をつけることはありません。 親御さんの疑問や不安を解消するための大切な時間です。


3.2 精密検査
✅ 期間:1~2週間
初診で矯正治療が必要と判断されたら、次は詳しい検査を行います。
🔸 検査内容
• レントゲン撮影(セファロ・パノラマ) → 歯の位置や顎の成長具合を確認
• 歯型の採取 → 3Dスキャンやシリコンで歯型を取る
• 口腔内写真・顔の写真撮影 → 治療前後の比較のため
3.3 診断と治療計画の説明
✅ 期間:1~2週間
検査結果をもとに、矯正歯科医が治療計画を作成し、親御さんに詳しく説明します。
🔸 説明する内容
• どんな矯正装置を使うのか?
• 治療期間の目安
• 抜歯の必要性
• 費用や支払い方法



この段階で「本当に矯正を始めるか?」を決めることになります。気になることがあれば、しっかり質問しましょう。
3.4 矯正装置の装着
✅ 期間:1日(装着時間は1~2時間)
いよいよ、矯正装置を装着する日です!
ワイヤー矯正の場合は、歯にブラケットを接着し、ワイヤーを通します。マウスピース矯正の場合は、歯型を取って作製したマウスピースを受け取り、装着方法を確認します。
🔸 装着後のポイント
• 痛みが出ることがある(数日で慣れる)
• 食事の制限がある場合も(固いものや粘着性のある食べ物は注意)
• 歯磨きを丁寧に(矯正中は虫歯リスクが高まる)



最初は違和感がありますが、1~2週間ほどで慣れてきます。
3.5 定期的な調整と通院
✅ 期間:1~3年(毎月1回程度の通院)
矯正装置をつけた後は、定期的に歯医者さんで調整を行います。
歯の動きに合わせてワイヤーを交換したり、ゴムを付けたりして、計画通りに歯を動かしていきます。
🟢 治療をスムーズに進めるために大切なこと
• 定期的に通院を忘れない(予約を守る!)
• 装置の装着時間を守る(特にマウスピース矯正)
• 口腔ケアを徹底する(虫歯ができると治療がストップすることも)
3.6 装置の取り外しと保定期間
✅ 期間:1~2年(リテーナー装着)
歯並びが整ったら、矯正装置を取り外します!
しかし、ここで油断すると… 「後戻り」が起こることがあります。
せっかく並んだ歯が元の位置に戻らないよう、リテーナー(保定装置)をつけて安定させます。
🔸 リテーナーの装着期間
• 最初の半年~1年:1日中装着
• その後:寝るときだけ装着
• 2年目以降:定期的に使用しながら経過をチェック



保定をしっかり行うことで、きれいな歯並びをキープできます!


4. 年齢別の矯正治療期間
矯正治療は、始める年齢によって治療の方法や期間が変わります。
年齢別に治療期間の目安を見ていきましょう。
4.1 子供の矯正治療(乳歯列期・混合歯列期)
✅ 対象年齢:5~10歳
この時期の矯正は「第1期治療」と呼ばれ、主にあごの成長をコントロールしたり、歯が並ぶスペースを確保する目的で行われます。
✔ 治療期間:1~2年
✔ 使用する装置:チンキャップ、拡大装置、部分矯正
✔ メリット:本格矯正をしなくても済む可能性がある
4.2 思春期の矯正治療
✅ 対象年齢:10~16歳
永久歯が生えそろうタイミングで行う矯正治療です。あごの成長を利用しながら、歯を理想的な位置に動かすことができます。この時期の治療は第二期治療に相当することが多いです。
✔ 治療期間:2~3年
✔ 使用する装置:ワイヤー矯正(ブラケット)、マウスピース矯正
✔ メリット:成長期を活かせるため、歯の動きがスムーズ
4.3 成人の矯正治療
✅ 対象年齢:16歳以上
大人になってからの矯正も可能ですが、あごの成長が完了しているため、歯を動かすスピードが遅くなることがあります。こちらも第二期治療といわれます。
✔ 治療期間:2~3年以上かかることも
✔ 使用する装置:ワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側矯正
✔ メリット:歯並びや噛み合わせを整え、長期的な健康にもつながる



年齢によって矯正の方法や期間が変わるので、お子さんの成長に合わせた最適なタイミングで矯正を始めることが大切ですね!


5. 治療期間が長くなる原因は?
「矯正っていつ終わるの?」という疑問の裏には、「思ったより長引いたらどうしよう…」という不安もあるのではないでしょうか?



実は、矯正治療の期間はさまざまな要因によって変わります。順調に進むこともあれば、予定よりも長くかかってしまうことも…。
❌ 1. 歯並びの状態が複雑
矯正治療の期間は、歯並びの問題の程度によって大きく変わります。
例えば、
✅ 軽度の歯並びのズレ(すきっ歯、軽いガタつき) → 約1~2年で治療可能
✅ 中等度の不正咬合(八重歯や軽い受け口・出っ歯) → 2~3年程度
✅ 重度の噛み合わせの問題(顎のズレや抜歯が必要なケース) → 3年以上かかることも
特に顎の成長をコントロールする必要がある場合は、治療が長期化(成長が終わるまで等)しやすいです。
❌ 2. 装置の装着時間が守れない(特にマウスピース矯正)
最近は透明なマウスピース矯正(インビザラインなど)を選ぶ方も増えています。
しかし、マウスピース矯正は決められた装着時間を守らないと、計画通りに進まず治療が長引いてしまうことがあります。
✅ マウスピース矯正の装着ルール
• 1日 20時間以上 装着するのが理想
• 食事のとき以外は 基本的に外さない
「つけたり外したりが面倒…」とサボると、その分矯正期間が延びるので注意しましょう!
❌ 3. 定期的な通院ができていない
矯正治療は定期的な通院(約1ヶ月に1回)が基本です。
この調整をサボると、歯の動きがスムーズに進まなくなり、結果的に治療期間が長くなってしまいます。
特に、学校行事や家庭の都合で予約を後回しにしてしまうと、数ヶ月単位で治療が遅れることも…。
通院のスケジュールは、できるだけ優先的に確保しましょう!
❌ 4. お口の癖が治っていない
お子さんの癖が、矯正の妨げになることもあります。例えば、
❌ 舌を前に出す癖(舌癖) → 出っ歯が治りにくい
❌ 頬杖をつく癖 → 顎がゆがむ原因に
❌ 指しゃぶり・唇を噛む癖 → 歯が正しい位置に並ばない



これらの悪習慣を改善しないと、歯が動いても元に戻ってしまうことがあります。矯正治療と並行して、お口の癖を改善するトレーニングも取り入れましょう!
6. 治療期間を短縮するためのポイント
矯正治療は時間がかかるものですが、工夫次第で治療をスムーズに進めることも可能です!
✅ 6.1 適切な矯正装置の選択
矯正装置の種類によって、治療期間の長さが変わることがあります。
例えば、
🔹 ワイヤー矯正(ブラケット矯正) → 歯の動きをコントロールしやすく、短期間で効果が出やすい
🔹 マウスピース矯正(インビザラインなど) → 目立ちにくいが、装着時間を守らないと長引く
✅ 6.2 お口の癖の改善(舌癖、食いしばりなど)
矯正中に悪い癖をそのままにしておくと、治療が長引いたり後戻りしやすくなります。
そのため、矯正と同時に、以下の「口腔筋機能療法(MFT)」を取り入れるのがおすすめです。
✔ 舌の正しい位置を意識する(上あごにつけるのが理想)
✔ 頬杖をやめる(顎のゆがみを防ぐ)
✔ 鼻呼吸を意識する(口呼吸は歯並びが悪くなる原因に)
歯並びの改善だけでなく、顔のバランスが整うメリットもあります!
✅ 6.3 歯科医師の指示に従った装置の使用
「矯正装置をしっかり使うこと」も、治療期間を短縮するカギになります!
例えば、
✔ ゴムかけ(顎間ゴム)をサボらない → 指示通りに使えば、噛み合わせが早く整う
✔ マウスピース矯正は1日20時間以上装着する → しっかり装着すれば、予定通りの期間で終了



装置を正しく使うことで、予定よりも早く治療が完了することもあります!
✅ 6.4 定期的な通院と口腔ケア
矯正中の通院をサボらず、口腔ケアをしっかりすることも大切です。
例えば…
❌ 虫歯になると、治療のために矯正を一時中断しなければならない!
❌ 装置に汚れが溜まると、歯茎が炎症を起こして治療が進みにくくなる!
🟢 治療をスムーズに進めるための口腔ケアのポイント
• 歯磨きを徹底する(フロスや歯間ブラシも活用)
• 矯正中でも定期的に歯科検診を受ける
• フッ素入りの歯磨き粉を使って、虫歯予防をする
まとめ
矯正治療はどうしても時間がかかるものですが、
✅ 正しい装置選び
✅ お口の癖の改善
✅ 歯科医師の指示を守る
✅ 定期的な通院と口腔ケア
を徹底することで、スムーズに治療を進めることができます!



「少しでも早く矯正を終わらせたい!」と考えている方は、これらのポイントを意識してみてくださいね。特に、定期的に通院することと、歯科医師の指示を守ることは必ず必要です!










